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coldrain Interview “About,,, EURO/US WORLD TOUR”

SATANIC ENT. / 2016.02.04 23:14 更新

coldrain Interview “About,,, EURO/US WORLD TOUR”

Interview by RYO TAJIMA

ワールドワイドな活動を展開するcoldrain。2015年9月28日から12月にかけてヨーロッパ、アメリカ中をライブして回ってきた。このインタビューは全世界をライブしてきた彼らの帰国直後をキャッチ。そこには純粋にミュージシャンとしてロックを楽しむ5人の姿があった。目下最新作『VENA』と、1月に開催するJAPAN TOURについて語ってもらった。※このインタビューは、1月のツアー前に行いました。

バンドがスタート地点に引き戻されてフレッシュな状態/Masato

ー約3ヶ月に渡るワールドツアーでしたね。2015年9月28日から11月18日まではヨーロッパを巡り、11月20日から12月19日までは全米ツアー。2014年6月リリースのミニアルバム「Until The End」リリース以降、“世界で活躍しているバンド”というイメージが完全に定着したと思いますが、まずは最長期間に渡る今回のワールドツアーについての感想を教えてください。

Y.K.C(以下、Y):そうですね、実際に今年はレコーディングを含めると、半年以上日本にいないですからね。さすがに海外にツアーしに行くことも自分たちにとって普通になってきた感じがあります。それは、ある意味いいことなのかな、と。海外に行って、今からライブやるぜ! って感覚じゃなくて。「Until The End」のツアー後のヨーロッパツアーや、それ以降にかけて、海外だってことを気構えないようになってきました。『今回のツアーは海外なんだな』ってくらい。日本と変わらない印象でやれてますね。ただ…今回はちょっと長かったですけど(笑)。

Masato(以下、M):前までは、日本である程度の知名度を得るレベルまで行って、すごくファンも増えて、そういう“名前の通ったバンド”として世界に行っている感覚だったんですけど、今はなんか…忘れたよね(笑)[メンバーと目を合わせながら]。日本で培ってきた人気みたいなものは忘れて、駆け出しの頃の気分ですよ。

RxYxO(以下、R):本当に完全にスタートライン。海外のお客さんに、まずバンドの名前を覚えてもらって…。っていうフレッシュな感じです。

一同笑

M:今回のワールドツアーを経て、いいことなのか悪いことなのか分からないけれど、気持ち的にインディーズの初期の感覚に戻ってきているんですよ。海外でもライブはいつも通りやっているんですけど、本当にバンドの感覚がスタート地点に帰ってきてフレッシュな気持ちというか。海外に関しての活動は“まだまだこっからやるぞ”って気持ちなんです。だから、日本の1月のVENAツアーは、一体、どういうライブになるんだ? って…。
Y:向こうでは、ライブが終わって自分たちで物販ブースに行って、売り上げ金も自分で数えたりしていたんで。ガチでインディーズな気分です。昔、日本でバンドを始めた頃にやっていたようなことを、巡ってもう1回やることで、自分たちが音楽人生の中にいるんだなって強く感じます。ステージにあがるのも、これからもっと普通になれるんじゃないかと。

M:海外での活動に関しては、ほぼゼロからリスタートしている状態なので。自分たちでTシャツやCDを売って、1枚1枚売れたときの喜びだとか、ライブ後のお客さんの反応だったり、日本で活動を続けるうちに、知らぬ間に忘れちゃっていた感覚を、再び肌で感じる事ができたのは、今回ツアーの中で、すごく大きくて。やっぱり、お客さんとの触れ合いとか日本では減っちゃってたんだなって実感したし、ファンとの距離感や関係はもっと大事にしなきゃいけないってすごく思いましたね。もしかすると、coldrainとか日本から海外へ行って活動するバンドって、“世界でも人気がある”って思っている人は多いかもしれませんけど、アメリカに行った自分たちは、アメリカの他の若手バンドと同じように、スタート地点に立って活動しているんですよ。今回のツアーは本当にそうでしたね。その日のライブに何人集まるか分からない状態からやって、1つ1つのことに、喜びをまた噛み締めたり、1日何枚CDを売るか、Tシャツを売るかっていう事実が、リアルなその日のcoldrainへの評価だったって感じがする。自分たちが思っていた以上に、音楽に対する気持ちはまだフレッシュなんだなって再認識しました。

客が『お前らの気持ちが伝わってくるかどうかだよ』って目をしてる/Masato

ー日本でここまで人気を確立したバンドが、活動初期の状態に引き戻されるような経験はレアなケースだと思います。でも、ある意味、coldrainの日本でのイメージや立場を意識せずに活動できるというのは、気持ち的に気負いがないというか、少し気が楽になったと感じたりはしませんか?

それは確実に。これからやる日本でのライブもそうなんですけど、ある時期は「日本で何年間活動してきたから、この会場を埋めて、だとか。周りの仲間(バンド)は、こんな活動をやってて、例えば武道館でやってるだとか。そんなライバルに対して、自分たちは、ここまではやんないと!」って、気負うというわけではないけど考える部分がありましたけどね。ヨーロッパ、アメリカとツアーを回って、あまりにも気持ちが昔のバンド時代の頃に引っ張り戻されてるから、本当にステージに立ってライブをやることへの喜びというか。1人のお客さんにジャンプしてもらったり、1人のお客さんが一緒に歌ってくれるっていうレスポンスへの喜びや、音楽をやることに対する喜びを思い出したって気がするし。そのうえで、日本に帰ってきたら、待ってくれていたファンに対するライブができる。バンドをやる楽しさが、全体的にまたフレッシュなものになった気持ちです。

ーバンドの意識がガラッと変わったんですね。正直なところ、ヨーロッパ・アメリカ各国のお客さんの反応はどうでしたか?

Y:どこに行っても、反応がいいに決まってるライブをやらなくちゃいけないんですよね、自分たちは。もちろんお客さんの反応はいいんですけど、国によって違うと感じた点は、自分たちへの期待度や認知度が、場所によって明らかに違ったりしたところですね。例えば、同じアメリカでも全然オレたちのことを知らないような人しかいない場所もあったりするし。もともとcoldrainを知っていて『ずっと待ってたんだよ!』って人が多い地域もあったりもするし。でも、どの国や場所でもライブが終わった後は『いや、お前らマジすげーな』って思わせるライブをしてきたと思います。それが、デカい会場でも小さい会場でも変わらなかったのは、謎ではあるんですけど(笑)。

M:ドイツやアメリカは同じ国であっても、明らかに日本よりデカいわけですからね。土地によってライブの空気が全然違ったり、「昨日の反応は何だったんだ?」って思う日もありましたね。それでも、これまで何度かツアーしに行っているドイツでは、認知度が上がってきていると感じましたね。特にヨーロッパはゼロからじゃない感じがありました。

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