Ken Yokoyama “Sentimental Trash Tour”
12月19日 ＠横浜Bay Hall
Report by Tajima
Photo by 本田本

過ぎる時間を惜しむように楽しむKen Bandが作った異空間
誰かの家で遊ぶように過ごすメンバーたち

9月に始まったKen Yokoyamaの6thアルバム『Sentimental Trash』ツアーの折り返し地点であり、後半戦スタートとなる12月19日、横浜Bay Hall。

ゲストは大阪ハードコアバンド、SANDだ。12月、湾岸沿いにあるBay Hall近辺は風も強く体感温度が非常に低い。根岸線、石川町駅から歩いて約10分、駅からBay Hallへの道のりは、ピザ・オブ・デスのロゴが入ったグッズを身に付けたパンクロック好きが多数見受けられ、それぞれ、まっすぐBay Hallを目指していた。

その軽い足取りを見ると、来ている人たち全員がこの日のライブを心から楽しみにしていたことがわかる。もちろんチケットはソールドアウトだ。

Bay Hallに到着したのは開場まもない18:15頃、極寒の空の下、すでにバンドTに着替え、ディッキーズにVANSの“戦闘モード”になった輩が、自分のチケット番号が呼ばれるのを待つ。

このVANSの足数密度だけで言えば、2015年12月19日は日本中でBay HallがNO.1だったに違いない。そう、この暗黙のドレスコードも、ピザ・オブ・デスの、Ken Bandの、ライブだからこそのものだ。

楽屋に足を踏み入れると、出番を控えたSANDの面々がそれぞれ楽器のチューニングを行い、この日のライブに駆けつけたDRADNATSのYAMAKEN（Ba&Cho）や、NUMBのSENTA（Vo）の姿があった。

ステージ下手側ドアの階段では、横山健がオレンジカラーのファルコンをスタッフと弾きながら談笑し笑い合う。ギターについて、やっぱいいよなぁ…なんてギターキッズそのものの姿で話をしていた。

 

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